グローバル化は21世紀では一番大きいユートピアかもしれません。グローバル化というのは、経済専門家や社会専門家によると、経済の発展が世界的規模になることです。しかし、その優越性を実現するのは困難です。私はグローバル化がすぐに成功するとは思いません。その条件として、リージョン化の実現が必要です。つまり、グローバル化の前奏はリージョン化なのです。
グローバル化とリージョン化の根本的な目標は経済利益の最大化です。欧州連合とアメリカをはじめとした北アメリカは今では世界中で一番代表的な二つの経済公共体です。
そんな経済公共体の構成はリージョン化の理論に符合するのです。但し、何故世界中でリージョン化の成功の例がそう多くないのでしょうか。答えの前に、少し分析が必要だと思います。
リージョン化の前提は、共同の経済利益です。この利益が派生すれば、様々に関連している条件が必要になります。例えば、近隣諸国、似ている文化背景、資源の相互依存などです。しかし、その前に、もっと大切な努力が必要です。それは相手に対する信頼です。
中国と日本の交流の歴史ははるか1000年以上前にまでさかのぼります。記録によると、7世紀から9世紀にかけて、何度も日本の使節が、中国に渡りました。
その間に、色々な中国の文化や制度を日本にもち帰りました。その文化も今でも日本の文化に大きく影響を与えつつあります。ところが、このアジア二人の巨人の関係は何となく少しずつ曖昧になってしまいました。その現象を引き起こした根本的な原因は両国の信頼関係の悪化です。幸いに、最近中国の温首相と日本の安倍首相が相互に訪問し、「戦略的互恵関係の新たな局面」を切り開きました。楽観的に考えると、それは東アジアリージョン化の第一歩なのではないでしょうか。しかし、政治を理解することより日中民間の相互理解がずっと肝心だと思います。
21世紀は我々若者の時代です。最終的に東アジアリージョン化が成功するかどうかは、我々の当然の責任だと思います。ですから、日中の素晴らしい将来のために、今から一生懸命努力しましょう!