学成り難し

  いよいよ夏休みが終わりました。皆様お元気でしょうか。わたしは夏休みを伊勢で過ごしました。三重県縫製労働組合のおかげで、私は伊勢で中国からの研修生に日本語を教えるチャンスをもらいました。ただ一カ月でしたが私としてはいい勉強になりました。日本に来て一年半になりました。この間の成果をチェックすることが出来ました。この太平洋側に近い地方は、有名な伊勢神宮で世界の人々に知られています。日本で一番神聖で清らかなところといわれています。美しい自然に恵まれ、可愛い鹿と古い杉と調和して人々が暮らしています。これこそ魅力的だと思います。

  授業はただ日本語だけではなく、日本の法律、日本の常識、日本の文化も教えました。「郷に入り、郷に従え」日本に来たばかりの研修生は早く日本の生活に慣れるように、いろいろなことを勉強しなければなりません。そして、交通センターでの交通ルールの勉強、消防署での火災対策の勉強、緊急事件の救急実験、心臓マッサージと人工呼吸など、同時通訳を担当する私にとって、いろいろなことを体験できましたので、いい勉強になりました。場面によって、専門用語も違います。特に開講式と閉講式のスピーチの通訳は予想以外の言葉が多くて、本当に大変でした。「ジョエン、余分な言葉がいっぱい入っているよ。」とそちらの先輩に言われました。通訳として、これは絶対駄目です。だから、今までは普通の日常会話は大丈夫だけど正式のスピーチはまだまだだとやっと分かりました。外交官の傍の通訳はどのくらいのレベルが必要かやっと分かるようになりました。「学成り難し」と実感しました。これから勉強することがまだ多いでしょう。

  平日の授業はすごく楽しく過ごしました。やはり自分の専門ですから、中国で教えていた時よりもっとうまくできるようになったと思います。授業中、誰に対しても、平等に会話のチャンスを与えるより配慮しました。レベルによって、質問を変えました。レベルが下の学生であっても簡単な質問に答えられると、自信が持てると考えました。そして、授業中、私は自分が日本で習った礼儀、文化、常識も入れました。今後、中国との違うしきたりなども、もっと教えられるようになると思います。これこそ、留学の成果といえるでしょう。

  授業以外、夜、私はこちらのセンターで太鼓と祭りの踊りを習いました。いろいろ勉強して、中国へ戻ったら皆様にも教えられるでしょう。そして、友達の結婚式、祭り、花火も楽しみました。この体験は珍しくていい思い出になるでしょう。一般の人々との交流も大切だと思います。夕方になると、私は近所のお婆さん達と一緒に田畑で苺を植えたり、葡萄狩りに行ったり、手伝いに行きました。お婆さん達と仕事をしながら、会話も楽しめます。教科書の中に書いていない物語も教えてくれました。そして、普通の人々が一番関心を持っている問題、宗教、経済、民俗、未来への考えについて意見を交換しました。普通の人々の生活も少し理解が深くなりました。国によって、確かに国民性が違っていますが、人間らしさはやはり同じだと思います。

  こちらのお爺さんのおかげで、私は太平洋で釣りも楽しみました。幻のような海は本当に美しいです。「愛の色は海の色である、青くて美しい、なかなか忘れられない、愛の味は海の味である、しょっぱいである、それは涙の味である。」これは数年前、私が大学時代に海辺で作った海の歌です。数年後私はもう一度海辺に来ました、同じ青い空、同じ青い海、、同じ爽やかな風、風に吹かれた髪、そして、同じ貝を拾っている影。

「天と地と 海と私と 夏の風」

「一人ばっちの 砂の足跡」

「手を伸ばし 風を迎える 大夕焼」

「海静か 運命の人 月に問う」

「浪に乗り 空に羽ばたく 夢翼」

  研修も終わりに近づいたころ、一人の社長さんがこういわれました、「三重県縫製労働組合は18期生の教育を行いました。ジョエンは今までの先生の中で教え方が一番上手です。ただし、去年の先生も素晴らしかった、その先生は日本人の心を教えてくれましたから。」去年の先生は日本に来てもう10以上経つ中国人の先生です。日本で長くて生活しており、日本人との付き合いや、日本社会への理解の上では、もちろんただ一年あまりの私より理解が深いでしょう。一体「日本人の心」とはなんでしょう。これもこれから私が研究すべきものだと思います。

  日本の皇太子妃雅子様は大学時代の夏休みにフランスヘ行って、フランス語とフランス文化を楽しみました。次の夏休みにドイツへ行って、ドイツ語とドイツ社会を体験しました。私は夏休みにいろいろな体験を楽しみました。皆様はどうでしょう。言葉の魅力は本当に不思議です。その中のいろいろな楽しさがあります、常に、発見しようと言う気持ちを持てれば、外国人が自国の文化を紹介することを聞く時の楽しさ、外国人に自分の国を紹介する時の楽しさ、静かに異文化を読む時の楽しさ、毎日いろいろな楽しさに出会えるでしょう。

  『新しい言葉が話せると新しい自分、新しい人生が始まります。』母語と違う他の言葉が分かったら、その国の考え、その国の国民性、その国の仕来りを知る事ができて、本当に不思議で面白いです。いろいろな影響を受けて、自分も知らず知らずの内に国際感覚が豊かになるでしょう、そして、知らず知らずの内に人間として成長できるでしょう。皆様は毎日努力しているでしょう、毎日の努力は必ずよい成果を生むでしょう。いつの間にか、皆様も自由に外国人と会話ができるように成るでしょう、其の時、素晴らしくて輝いている通訳になるでしょう。あるフランスの詩人が「生きているというのは、少しずつ新しく生まれてゆくことだ」。皆様も毎日新しいことにチャレンジしてください。新しい単語、新しい言葉、新しい気持ちで毎日を迎えてください。すると、毎日新しい自分も始まるでしょう。

  この場を借りて、7月の二胡音楽会の時、わざわざ御来場くださり、何かと御支援賜りました理事長の謝先生と井上先生に心より感謝申し上げたいです。これからも いつも暖かく見守ってくださる先生達の御期待にこたえることが出来ますよう、頑張りたいと思います。

 

《学成并非一件易事》翻译

  暑假终于结束了。各位你们还好吗?我在伊势度过了这个暑假,多亏了三重县缝制劳动协会,我在伊势得到了教授从中国来的研修生日语的机会。虽然只有一个月,但我还是学到了很多东西。我来到日本已经有一年半了,我审视一下自己这段时间以来获得的成果。这是一个离太平洋很近的地方,有着闻明世界的伊势神宫。伊势在日本有着最神圣和最纯洁地方的美誉。由于受到美丽的自然的恩惠,人们和可爱的小鹿以及古杉十分和谐的生活在一起。我认为这才是这儿的魅力。
  我在这儿上的课不仅只有日语的内容,还有日本的法律、日本的常识、及日本的文化。入乡随俗,刚来日本的研修生们为了更早的适应日本的生活,必须要学习许许多多的事情。而且,在交通中心学习交通规则、在消防署学习火灾对策、紧急事件的救急实验以及心脏复苏和人工呼吸等等,对于担任同声传译的我来说,因为亲身体验所以也学到了很多东西。根据场合的不同,所用的专门语言也不同。特别是开幕式和闭幕式的演讲的翻译出现了许多在意料以外的用词,真的是太难堪了。“徐艳,加了很多多余的词语在里面了啊”——被那儿的前辈这样说了。作为翻译的话,这样是绝对不行的。所以,直到现在,我终于明白虽然我平时的日常会话还过得去但正式的演讲场合用词仍有不足。我真切地感到“学成并非一件易事”,从现在开始要学习的东西还有很多很多吧。
  平时的教学过得十分的快乐。因为还是自己的专业,所以比起在中国当老师的时候我觉得变得更加顺利了。在上课的时候,不论对谁,都给予平等的会话的机会。根据其程度的不同,提问方式也发生着变化。程度比较低的学生如果回答比较简单的问题的话一定会增加自信吧,我这样考虑着。不仅如此,在上课的中途,我还加进了在日本学习的礼仪、文化、和常识。今后,在教授和中国不一样的习俗的话,我一定更容易上手了吧。这也可以被称作留学的成果吧。
  在教课以外,夜晚,我在这里的中心,也一直学习着太鼓和祭祀的舞蹈。学了很多很多之后,回到中国之后也能够教授给同学们吧。并且,还参加了朋友的结婚典礼、各种节日、以及花火晚会,我感到十分的快乐。这样的体验是十分稀有的,我想一定会成为美好的回忆吧。我认为和一般的普通的人的交流也是十分重要的。到了傍晚,我就和附近的老婆婆们一起到田野里去种草莓、去摘葡萄,去帮她们的忙。老婆婆们一边工作着,一边享受着聊天谈话的快乐。她们告诉给了我许多课本上学习不到的故事,还和她们一起互相交换了普通人十分关心的宗教、经济、民俗和未来发展的意见。因此我更加理解了普通日本人的生活。虽然由于不同国家,在国民性上会有一些不同,但同作为人类毕竟感情还是一样的。多亏了这儿的老爹,我能很开心地在太平洋上钓鱼。像迷幻一样的大海真的十分美丽。[爱的颜色就是海的颜色,迷幻的蓝色之美,让人难以忘怀。爱的味道也是海的味道,十分的苦涩,那也是眼泪的味道],这是数年之前,还在大学时代的我在海边作的一首名为“海的歌”的诗。数年之后,我又一次来到了海边,同样蓝色的天空,同样蓝色的海,同样清爽的海风,被风吹乱的头发、还有同样的拾海贝的身影。
  天和地 海和我 夏天的风
  一个人踏过的 海滩的足迹
  伸出手 迎着风 美丽的晚霞
  海很安静 命运的人 在向月亮提问
  乘着海浪 想要在天空中展开翅膀 梦的翅膀
  在研修快要接近结束的时候,社长曾经这样对我说道,“三重县缝制劳动协会已经举行了18期的教育。徐艳你是现在为止当得最好的老师,但是,去年来的老师也是非常的了不起,因为那个老师同时也在讲解着日本人的内心。”去年的老师是来日本已经生活了十年的中国老师。因为有在日本长期的生活,在加上和日本人的交往以及对日本社会的理解,当然比我这个才来日本一年多的中国人的理解要深厚的多吧。到底,[日本人的内心]是怎样的呢?这也是我从现在开始需要研究的东西。
  日本的皇太妃雅子小姐在大学时代的暑假去了法国,学习法语和法国文化并乐在其中。接下来的暑假去了德国,体验了德语和德国社会。我也在暑假的时候体验了许许多多的东西,各位你们是怎么样的呢?语言的魅力真是不可思议,其中有许多的乐趣存在,如果经常带着去发现的心态的话,听外国人介绍自己国家时的快乐、向外国人介绍自己国家时的快乐、安静地阅读着不同文化书籍的快乐、每天都能够遇到许许多多的快乐吧!
  “如果能说一种新的语言,那么也开始了新的自己,新的人生”如果能说一种和自己母语不一样的语言,就能够了解那个国家的思想、那个国家的国民性、那个国家的制度,这是一种不可思议的有趣。接受了各种各样的影响,自己也在不知不觉中丰富了自己的国际感觉,并且能在不知不觉中丰富自己的人生吧。大家现在也在每天努力吧,每天的努力也肯定带来了优异的成果吧。总有一天,大家也能自由地和外国人开始会话了吧,那个时候,大家也肯定能出色的完成翻译的工作吧。某位法国诗人这样说道“生存就是一点点不断在接触新事物”。大家也请一样每天都接受挑战吧!新的单词,新的语言,新的心情,每天都去迎接吧。这样的话,每天都能开始一个新的自己吧。
  接着这个场合,对特意来到7月二胡音乐会的理事长谢先生和井上先生表示衷心的感谢,同时,为了报答那些热心关照过我的老师们,我也一定会更加努力。
(杨振华译)


来日活動
 

2006年5月     名古屋の栄連句サロン・連句会に参加

          中国の京劇女優張柳春氏と京劇「楊貴妃」を共演

2006年7月     豊田市の幼児園で子供達に中国語授業を担当

          桜花学園大学アジアデーに中国語講座の教師担当

               名古屋中国文化中心第4回二胡音楽会の司会を担当 

2006年8月    「中国秀江美」歌舞音楽コンサートに出演と通訳担当

2006年9月     三重県縫製労働組合第18期研修教育の開校式と閉校式の通訳担当

             三重県縫製労働組合第18期研修生に日本語授業を担当 

2006年年10月  日中音楽協会が主催するオペラコンサートの係り担当

徐艶  

 
        本学院有年轻日语教师赴日深造的制度。徐艳老师是本院第一个派遣去日本樱花学园大学学习的年轻教师。她学习勤奋,积极参加学院、县市的亲善活动。获得了各方面的极高的评价。
       明年四月我院又将派遣第二任老师去日本樱花学园大学深造进修。


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